ビールの種類と特徴 13選 – 種類一覧【クラフトビール入門】

ビールの種類 ビール入門講座

どうもYASINSKIです。


相も変わらずビールのことばかり考えて日々を過ごしております。


つい先日、ビールにハマった頃を思い出す機会がありまして、
そういえば当時は

“種類” “特徴”

が多すぎて、どのビール飲むか決めるのに疑問だらけだったな、なんて思いました。



そこで同じ思いをしている人に向けて

「入門者向け:ビール選びに役立つ、種類や特徴」

を一覧にして紹介していきたいと思います。

この記事を読めば

 ●ビールの味わいや香りが分かる
 ●ビール選びで迷わずに自分の好みや挑戦したいビールを絞り込める

シンプルに解説していますので、スマホ片手にビール探ししてみてください。

ビールの種類と特徴 13選

ビール種類

まずビールの種類ですが、100種類以上あるといわれています。

実際、アメリカのBreweries Associationという権威の2021年ビアスタイルガイドラインでは
なんと158種類のスタイルに分けられています。


さすがにそんなに細かく分類を覚えられませんよね…
更にそれぞれの定義が細かく決まっていますので、実は分類するのも難しい…



ここではビール入門者の方のビール選びのガイドになるよう、
ポピュラーな13種類のスタイル(ビールの種類)を紹介していきます。


  1. ピルスナー (Pilsner)
  2. ペールエール (Pale Ale)
  3. IPA (India Pale Ale)
  4. ヘイジーIPA (Hazy IPA)
  5. セッションIPA (Session IPA)
  6. ポーター (Porter)
  7. スタウト (Stout)
  8. ヴァイツェン (Weizen)
  9. ベルジャンホワイト (Belgium White)
  10. アンバーエール (Amber Ale)
  11. ゴールデンエール (Golden Ale)
  12. セゾン/ファームハウスエール (Saison/Farmhouse Ale)
  13. サワービール (Sour Beer)



ビールは酵母の種類で分かれてるんじゃなかったっけ?と思った方。
そちらについては「ビールの原料」についての記事で別途説明をしていきますので、
悪しからず。



自分が飲むビールを選ぶ時には酵母での分類よりも細分化された
ビールの種類(ビアスタイル)一覧
の方が、特徴がよくわかるので好みのビールを探すヒントになるのです。

どんな味や香りがするの?



それぞれのビールはどんな味や香りがして、どんな特徴があるのでしょうか。

各スタイルの特徴と説明と味わいをグラフで一覧にまとめましたので見ていきましょう。

※グラフは1~5段階になっており、数字が大きいほどその特徴の強さを表しています

1.ピルスナー (Pilsner)

【特徴】
 ●黄金色でクリア
 ●すっきりとしたのどごしとキレ
 ●ホップ由来の苦味もしっかり


【説明】
 世界で一番ポピュラー
 日本国内の9割以上のビールがこのスタイル
 1842年にチェコのピルゼンで生まれました
 元祖はピルスナーウルケルという銘柄

2.ペールエール (Pale Ale)

【特徴】
 ●苦味とモルトの優しい甘味とコクがある
 (イングリッシュペールエール)
 ●華やかな柑橘を思わせるホップの香りと
  ほどよい苦味(アメリカンペールエール)


【説明】
 英国発祥 – ホップとモルトの香りが楽しめる
 発祥当時は濃色ビールが多かったため、
 ペール(=淡色)エールと呼ばれるように
 アメリカンはイングリッシュより華やかな
 ホップの香りが特徴的

※補足※
アメリカンやイングリッシュの表記をしているところは少なく、単にペールエールとしている商品が多い。
商品説明でホップの香りを謳っているのであればアメリカンペールエールの可能性が高い。

3.IPA (India Pale Ale)

【特徴】
 ●パンチのある強烈な苦味
 ●華やかなホップの香り
 ●アルコール度数も5~7%とやや強め
 ●個性的なビールながら苦味でファンを魅了

【説明】
 読み方はアイ・ピー・エー
 India Pale Aleの頭文字をとっている
 18世紀に 英国 ⇒ インド へ輸送していたビールの劣化

 腐敗を防ぐ目的で抗酸化作用のあるホップを大量に投入
 し苦味が増し、さらにアルコール度数も高めにしたこと
 で “インディア” という名がついたというのが通説

4.ヘイジーIPA (Hazy IPA)

【特徴】
 ●IPA同様、ホップの香りがよい
 ●苦味もあるがしっかりとした甘味がある
 ●とろみがあり滑らかな舌触り


【説明】
 IPAの一種 ⇒ 「ヘイジー = 濁り」
 その名の通り濁りがありオレンジジュースかと思う
 見た目をしている
 NEIPA(New England IPA) ・ ジューシーIPA
 とも呼ばれるここ数年で一番トレンドのスタイル

5.セッションIPA (Session IPA)

【特徴】
 ●IPA同様、ホップの香りがよい
 ●ライトで飲みやすくしたIPA
 ●アルコール3.5~5%程度が一般的 
 

【説明】
 IPAの一種 ⇒ 「SESSION = 会話」
 アルコール度数が7%近いものもあるIPAは昼下がりから

 会話を楽しみながら飲むには少しヘヴィ
 長い時間飲めるようにアルコール度数を低くしたのが
 このセッションIPA

6.ポーター (Porter)

【特徴】
 ●コーヒーやココアのようなロースト香
 ●ほどよい苦味
 ●濃いブラウン


【説明】
 黒ビールの一種
 1722年にロンドンで誕生したとされている
 当時パブで余ったビールを新しいビールと混ぜて
 つくったビールが庶民の間で人気になった
 ”最初から混ぜたものを作ってしまえばいいのでは?”

 といういう発想からポーターが誕生

7.スタウト (Stout)

【特徴】
 ●ダークチョコレートやナッツ、コーヒー

  のようなポーターよりさらに強いロースト香
 ●ほどよい苦味
 ●色は真っ黒


【説明】
 アイルランド生まれの真っ黒なビール
 ポーターをもとにギネス社が生み出した
 「Stout = 頑丈な、強い」

 その名の通り、強い香りが特徴

8.ヴァイツェン (Weizen)

【特徴】
 ●苦味
少なくまろやかでやさしい口当たり
 ●バナナやりんごを思わせるフルーティな香り
 ●ほのかにクローブのようなスパイシーな香り

【説明】
 ビールの苦味が苦手な方に挑戦してほしいビール
 ドイツの白ビールで

 14世紀から存在する伝統スタイルの一つ
 「飲むパン」と言われることもある
 小麦の麦芽を50%以上使用しており、タンパク質が多く

 泡を細かくし泡持ちの良さにも寄与している
 白く濁っている ⇒「ヘフェヴァイツェン」
 透き通っている ⇒「クリスタルヴァイツェン」

9.ベルジャンホワイト (Belgium White)

【特徴】
 ●苦味が少なく爽快な飲み口
 ●フルーティーでスパイシーな味わいと香り
 ●すっきりと香りと爽快さの両方を楽しめる


【説明】
 14世紀にベルギーのヒューガルデンという村で醸造される
 ピルスナーの登場により一時期醸造されなくなっていたが

 1960年代に再度醸造が開始される
 ヴァイツェンに並びビールの苦味に抵抗がある人に

 人気のあるスタイル

10.アンバーエール (Amber Ale)

【特徴】
 ●琥珀色がきれいなビール
 ●しっかりとしたモルトのコクと甘味
 ●少し焦げたようなカラメルのような香り
 ●ホップの苦味が全体をまとめている


【説明】
 アメリカ西海岸でペールエールから派生したスタイル
 「Amber = 琥珀色」
 その名の通りきれいな琥珀色が印象的
 ホップの華やかな香りは弱く、しっとりといつでも飲める

 バランスのいいスタイル

11.ゴールデンエール (Golden Ale)

【特徴】
 ●ペールエールよりはホップの香りが穏やか
 ●やさしいモルトの甘み
 ●アンバーほどのボディの甘味はない
 ●黄金色で見慣れた色合い


【説明】
 ペールエールとピルスナーの中間的ともいえるスタイル
 黄金色でブロンドエールと呼ばれることもある
 ピルスナーがメインストリームになったのに対抗して

 開発された商品が発祥と言われている

12.セゾン/ファームハウスエール (Saison/Farmhouse Ale)

【特徴】
 ●ボディがライトなものが比較的多い
 ●スパイシーさとフルーティさがある
 ●様々な特徴が混ざり合った複雑な香り
 ●やや酸味のあるものもある
 ●他スタイルより醸造所によって

  味わいの違いの幅があり多種多様

【説明】
 ベルギーのワロン地方が発祥
 「Saison = 季節」という意味
 夏は水が傷みやすく、農作業の合間に喉の渇きを潤す為の

 水分として醸造されていた
 年間飲まれるようになり 「季節」の名を冠すことに違和

 感を覚えたことからファームハウスエールとも呼ばれる

13.サワービール (Sour Beer)

【特徴】
 ●名前通り酸味がある
 ●酵母や醸造方法で味・香りの特徴は異なる
 ●やさしい酸味~刺激的酸味まで幅広くある

【説明】
 酸味の出し方は醸造方法や酵母で様々
 乳酸菌などのアルコール発酵により酸をつくる菌を用いた

 方法や果実も使い発酵させる方法、また野生の酵母を使う
 ものもある
 様々な味わいがあり奥が深いスタイル



ビールの奥深い世界へダイビング

ここまで13種類のビールのスタイルを紹介してきました。
まずは紹介してきたビールを飲んでみて、自分の好みのビール探しの旅に出てみてください。
同じスタイルでもブルワリーによって味わい・特徴に違いがあり驚くこともあるでしょう。
しかし、その驚きであったり、新しい発見が常にあるのが醍醐味ではないでしょうか?
それぞれのスタイルのオススメビールも近々記事にしていきますのでお楽しみに。


さあこの記事を読んだらビールの奥深い世界へとダイブする準備は万端。


まずは今日の一本を選び、ビールの世界へ潜り込みましょう!



それでは今日はこのあたりで

ビール飲もうぜ!

Cheers




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