どうも YASINSKI です。
今日は以前YouTubeでも紹介したIPAのテイスティングについて書いていきたいと思います。
日本で一番手に入れやすいIPAといっても過言ではない「インドの青鬼」
オーストラリアはメルボルンよりカイジュウビール「メタモルフォシスIPA」を飲み比べました。
まさに日本vs豪州のIPA飲み比べ。
ビールのレビューに入る前にまずはビールの情報を確認していきましょう!
IPAとは何ですか?
今回飲んだビールは両方ともIPAというビアスタイルです。
IPA – アイ・ピー・エーと読みます。
なかなか耳慣れない方も多いかもしれませんが、ビールの種類のことです。
ワインで例えると…
白ワイン・赤ワインがあり、さらにその中に シャルドネ や ソーヴィニヨンブラン
といった種類があるのと同様にビールにも種類があります。
日本の大手ビール会社のビールは銘柄はたくさんあるものの、種類でいえばかなり限定的です。
一般的に居酒屋で出てくる黄金色で透き通った色の爽快なビールは”ラガー”という種類です。
他は黒ビールを見かける程度で、ビールに沢山の種類があることは日本ではまだまだあまり知られていない事実だと個人的には感じてます。
ちなみに、私が初めて飲んだIPAは今回レビューに選んだ「インドの青鬼」で
初めて飲んだ時の第一印象は…
「苦ぇっ!?なんじゃこのビールは!?」
というものでした笑
そう、このIPAというビールの種類はとても苦くてクセのあるやつなんです!
IPAとは?
IPAというのは頭文字をとったもので、
正式にはIndia Pale Ale (インディアペールエール)といいます。
Pale Aleは”エール酵母”を使って醸造したビールで、
一般的に華やかな香りとモルトの甘味を楽しめる味わいのビールです。
私たちの馴染みのある大手のビールはほぼラガービールで”ラガー酵母”を使ったものになります。
IPAは通常のPale Aleよりもアルコール度数が高く、
ホップをふんだんに使い苦味とアロマがより強いものになります。
名前の由来
なぜインディアという呼び方をするのかというのには諸説あるようですが、
一般的によく言われている説は
18世紀にイギリスがインドを植民地にしていた時代、
船でイギリスからインドへビールを運ぶと航海途中でビールが腐ってしまうので
当時、もちろん冷蔵技術はなく航路にはスエズ運河はなかったのでアフリカ南端まで回り、再び赤道を通る航路だった。
何とかして腐敗を防ぐ方法はないかという事で、
①アルコール度数を上げて腐りにくくする
②抗菌作用のあるホップを大量に使う
という方法をとっていたという背景があったようです。
それゆえにインディアペールエールと呼ばれるようになったんだとか。
”インドの青鬼” と ”メタモルフォシスIPA”
早速、今回レビューする2種類のビールの情報を見ていきましょう
日本代表
【インドの青鬼 IPA】
ブルワリー:ヤッホーブルーイング
本拠地:日本 長野県
ビアスタイル:IPA
ABV:7.0%
IBU:62
【使われているホップ】
マグナム、カスケード
シムコ―、シトラ、モザイク
ブルワリーからの説明
インドの青鬼は驚愕の苦みと
深いコクで飲むものを虜にします。
魔の味を知ってしまった
熱狂的ビールファンのためのビール。
オーストラリア代表
【METAMORPHOSIS IPA】
ブルワリー:KAIJU! BEER
本拠地:オーストラリア メルボルン
ビアスタイル:IPA
ABV:6.7%
IBU:80
【使われているホップ】
コロンバス、カスケード、シムコ―
ブルワリーからの説明
ホップのさなぎ(ラベルのイラスト)が
カイジュウにつぶされ
そこから誕生したIPA。
※ABV – Alcohol By Volume の頭文字 : アルコール度数
※IBU – International Bitterness Units の頭文字 : 苦味を表す数字 数字が大きくなるほど苦い
どうしてこのビールを選んだのか
さてIPAはかなりクラフトビールにおいてはかなりポピュラーなスタイルですが、
なぜ今回はこの2種類を選んだのかというと…
カイジュウビールとの出会い
2019年末からパンデミックの2020年4月までオーストラリアのシドニーにワーキングホリデー
で滞在していました。
2019年12月にシドニーで開催された Sydney Beer Festival 2019 へ行ったとき一際目を引くブースがありました。
それが KAIJU! BEER だったのです。
日本人ならまず名前を聞いてピンときますよね。
「怪獣か、面白いブルワリーだなぁ」
なんて思っていたらパッケージやアートワークも非常にユニークじゃないですか。
なんだか昔のアーケードゲームを彷彿させるアートワークとポップな色使い。
「こりゃいい!」と思い、
帰国寸前の買い出しで日本に持って帰るビールの一本として選んだのでした。
カイジュウと青鬼の決闘
帰国後の2週間の隔離期間中にKAIJUのビールを飲もうかと思っていましたが、
せっかくだから日本のIPAと飲み比べてみようか、と現地で購入するときにふと思ったんです。
そして迷うことなく最初に頭に浮かんできたのが「インドの青鬼」
カイジュウ vs 青鬼 モンスター同士で決闘だ! と。
すごい単純な理由なんですけど、そんなこんなでこの2本を飲み比べることに決めたんです。
レビュー
それでは実際にテイスティングして比較してみましょう。
インドの青鬼
色合い:クリアで琥珀色
香 り:シトラス、松
(全体的に優しいアロマ)
味わい:直球の苦味、あとからやや甘味
所 感:シトラス(柑橘)な香り。
ややパイニー(松)な香りも。
口に含むと苦味が最初にガツン
ときて飲み込むとしっかりした
苦味と甘味がやや残る。
ボディも重た過ぎずドライな
フィニッシュで、いつの間にか
クセになってしまう味わい。
METAMORPHOSIS IPA
色合い:やや濁り 琥珀色
香 り:松、シトラス、モルト
ややロースト感あり
味わい:苦味とモルトの甘味しっかり
所 感:プルタブを開けてグラスに注ぐ
とシトラスでパイニーな香り。
しかしすぐにモルティな香りと
甘味が押し寄せボディもどっし
りとしていてイングランドスタ
イルのIPAという印象。
飲み比べるとハッキリわかるのですが、同じIPAでも全然味わいが違います。
個人的な好みはボディが重たくなくホップのアロマも楽しめドライに飲めるインドの青鬼。
メタモルフォシスIPAはアルコール感がしっかりあるので、
どっしりしたボディ感が好きな人はコチラの方が好みじゃないかな。
テイスティングのススメ
爽快なビールをグイっと飲んだり、飲みながら話をする定番の楽しみ方はもちろん、
時にはビールのテイスティング・飲み比べをしてみると楽しいものです。
今回はIPAというスタイルで2本用意したのですが、
同じスタイルでもブルワリーによって味わいだけでなくパッケージ含め色々な個性がある
ということがよくわかります。
私も家でよくテイスティング・飲み比べをやるのですが、毎回何かしら新しい発見があります。
一人だけでなく友人なんかと飲みながら、ああでもないこうでもないと品評するのもなかなかに
楽しかったりもします。
※昨年、友人と古民家でビールシェア会をしましたがとても楽しく豊かな時間でした。
その時の様子もアップしてます↓
ビールに限らず家でお酒を飲む機会が以前より増えているので
新しい楽しみ方の一つとして、そしてお酒への理解を深める機会として
テイスティングはいい方法ではないでしょうか。
初めてのレビュー投稿でしたが、これからもどんどんとレビューをアップしていこうと思います。
気になるビールなどがあったら是非教えてください。
それでは今日はこのあたりで
ビール飲もうぜ!
Cheers
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