タイトルの通り、最近ビールの保管の仕方で”え!?”と驚いたことがあったので記事にしました。
群馬県に引っ越してきて5カ月が経ちます。
初めて住む土地ということもあり、
近場にどこかいいビールのラインナップの酒屋さんがないか探していました。
私、出身は長野で群馬はお隣さんなのですが、
チェーン展開しているスーパー、ホームセンター、酒屋は結構違って驚きます。
ドライブしているときに偶然酒屋さんを見つけたので駐車場に入ってみると、
セールになっているお菓子やお酒がお店の外に陳列されていました。
目当ての商品は外の陳列にまずないので普段は店内に直行するのですが、
この日は安いお菓子とミネラルウォーターを見つけたので足を止めました。
次の瞬間、驚きの光景が私の目に入ってきました。
”ヒューガルデン ホワイト ¥110”
一瞬、目を疑いましたが、確かに¥110…
安すぎる、、、プライスの付け間違いかな!?とも思いましたが、
どうやら賞味期限が残り1ヶ月を切っているということで在庫一掃セールを行っていたようです。
確かに在庫がある以上、売り切らなければならない事情もあることは承知ですが、
こんな場所(お店の外で直射日光のもと)にビールを陳列してしまうのか!?
と驚きと同時に少し悲しくなったのでした。
驚きの理由とは?
ビールがお好きな方はおそらく同じ思いを抱いたはず。
そう、外の昼間の直射日光にさらされている保管状態に驚いたのです。
※もちろん販売価格にも相当おどろきました苦笑
ビールの大敵の一つに光があります。
とくに直射日光がビールに与える影響が大きく、直射日光を避けて保管というのは
酒屋さんであればごく当たり前の保管方法だと思っていました。
【光がビールに及ぼす影響とは?】
光にさらし続けるとビールにオフフレーバーが発生します。
オフフレーバーとは醸造工程や保存方法が悪い場合に、
微生物の発生やビールの劣化によって生じる異臭や味のことをさします。
不快な臭いがするようになるということですね。
ビールの基本の原料は麦芽、水、ホップ、酵母です。
このホップの成分にイソα酸というものがあります。
イソα酸はビールの苦み成分なのですが、光によりビール中のビタミンB2と反応し分解します。
そして、タンパク質・アミノ酸から発生する硫黄化水素と結合して
MBT(メチル、ブテン、チオール)という物質が作られます。
このMBTがオフフレーバーの原因物質になります。
こうして光によって発生するオフフレーバーを「日光臭」と呼びます。
この日光臭はスカンク臭や焦げたゴム臭ともよばれ、不快な硫黄臭がします。
ビール瓶に茶色や緑色が多いのは、この光の影響を極力少なくするための工夫なのです。
【購入したビールの保管方法】
光がビールに与える影響について説明をここまでしてきました。
ちなみに、ここまで直射日光ではなく、あえて”光“という表現をしているのは、
蛍光灯の光でも影響があるからです。
自宅での保管についても上記の点を注意して保管しましょう。
一番最適な保管場所は、やはり外の光が入らない冷蔵庫だといえます。
●温度設定は8℃以下
●冷蔵庫の中のライトをはずす or カバーをつける
もしくは
●冷蔵庫内の瓶ビールを置くエリアを段ボールで仕切って光が当たらない様にする
ボトルは新聞紙でくるんだりするのがもっといいかと思いますが、
飲みたいボトルを探すのも大変ですし、手間もかかるのであまり現実的ではないかなと。
冬場は段ボールに入れて床下に保管するのも非常にいいかと思います。
最後に…
今日出てきたオフフレーバー用語
□オフフレーバー off-flavor
□日光臭 light-struck
□スカンク臭 skunky
□焦げたゴム臭 burnt rubber
今日は驚愕のヒューガルデンからビールへの光の影響と保管について色々と書いてきました。
いい状態で保管をして、いい状態のビールを楽しみましょう。
それでは今夜も、ビール飲もうぜ!
Cheers
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